ガレージヨシダ GARAGE YOSHIDA

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純正ECUリフレッシュプラン

故障回避のため電子制御系の総点検&延命策

FPCMの故障は基盤の左上の大きなコイルの右横にある円柱部品(電解コンデンサー)が爆発し、断線を起こしたのが原因。蓋には爆発痕も…

導入秘話)
2018年当社にてボディはドンガラから蘇生し、エンジンも一新。さらにはハーネス類までも交換した車両を製作しました。すべてが完成し、ロードテストとならしのため、深夜高速道路を走らせてたときに、突如エンジンがストールして停まってしまったのです。
隅から隅まで手を入れたクルマだったため、大いに焦りました。高速道路の路肩で止まってしまったため、安全面を考え、恥ずかしながらJAFのお世話になりました。
そのとき、改めて外装がいくらキレイに仕上がっても走らなけば意味がないと感じました。
JAFに最寄りのパーキングエリアまで運んでもらって、当社スタッフの積載車の到着を待っている間に、いろいろ調べました結果、燃料ポンプを制御するFPCM(フューエルポンプ・コントロール・モジュール)のパンクが原因でした。
ECUと聞くと多くの方がエンジンECUを想像されると思いますが、第2世代GT-Rはハコスカなどの第1世代と異なり、車体の各部には多くのECUが搭載されています。
そのコンピュータは半永久部品ではなく、いずれ壊れてしまう消耗品なのです。
「オーナー様に同じ思いを味わっていただきたくない」という思いから、新たにECUリフレッシュプランを導入することにしました。

後席右の内張内に設置FPCMは低回転時には燃料ポンプに送る電圧を抑え、ポンプ延命やうなり音低減が目的。後席右の内張内に設置
通電不良を起こす場合電解コンデンサーの爆発、劣化の他に、部品を取り付けるはんだのクラックで通電不良を起こす場合があります


詳細)
いまだ、現役のイメージが強い第2世代GT-Rですが、2019年R32は生誕30周年、末弟のR34でさえ、誕生から20周年を迎えています。
走行距離も20万kmを超えるクルマも増え、その多くが人間同様に体全体に痛みや劣化が進行。特にECU関連は内・外装部品と異なり、重要な部品であるがゆえ、ブラックボックス化されており、トラブルを特定しずらい部品です。

  • BNR32のエンジンECU写真はBNR32のエンジンECU。助手席足下左の内装パネルの中に取り付けられており、普段は見ることができません
  • エンジンECUの内部エンジンECUの内部には電解コンデンサー/IC/トランジスター/ダイオードなど多くの電子部品で構成されています
  • エンジンECUの裏側エンジンECUの裏側。自動車用の電子部品は家電製品よりは耐久性は高いですが、それでも10年を超えたら要注意

ただ、パソコンを含めた家電製品が長年の使用で寿命を迎えるように、同じ電子部品を使用している自動車関連のECUも経年劣化による故障がいずれ起こるはずです。「トラブルが出れば、新品と交換すればいいのでは?」となるのですが、第2世代GT-RのECU関連部品は生産中止から時間が経過していることから、部品の製造廃止が進んでおり、現在はほとんどの部品を入手することが不可能なのです。クルマの頭脳であるECUが不具合を起こしてしまったら、屈強なGT-Rもさすがに動くことはできません。

 トラブル事例 
トランジスターの焼付写真はトランジスターの焼付。モジュレータなど部品の経年劣化により、異常電流で破損することがあります
経年劣化や振動が原因部品を取り付けるはんだのクラックも多発。これは経年劣化や振動が原因。こうなると導通不良を起こします!
放置すると基板や回路までにダメージコンピュータの故障原因の8割が電解液漏れによる腐食。放置すると基板や回路までにダメージを与えます
劣化部品の交換、はんだの補修、防湿&絶縁コーティング作業は修理が必要な部品だけでなく、劣化部品の交換、はんだの補修、防湿&絶縁コーティングなども施します

そこで、当社では「いつまでも乗り続けたい!」というオーナーの皆様にご要望に応えるべく、自動車ECU修理のスペシャリストである「キャニーエクイップ」様にご協力をお願いし、新たに「ECUリフレッシュプラン」を用意しました。これは例えるなら人間ドッグのようなもので、ECU基盤を総点検。症状を把握したうえで、劣化している部品を最新の部品に交換/はんだの劣化を補修などの治療を施し、スタンダード以上の良好な状態に仕上げます。故障をして動かないものについても可能な限りの処置を施し、現場復帰へと導きますが、長年使用していたECUですから、場合によっては手の施しようがなく、症状が改善しないものあります(その場合、料金は発生しません)。そのため、当社では故障が出る前に予防策としての作業依頼を強く推奨しています。

 作業前 

エアフロの基盤エアフロの基盤。はんだ周辺に腐食が見られ、プリント基板にも影響が出ており、全体に汚れも見受けられます

 作業後 

新品のように再生作業前と見比べるとはんだも新しく、周辺の腐食なども改善。基板全体も美しく、新品のように再生しています

エアフロ故障で多いコネクターと基盤の接合部エアフロ故障で多いコネクターと基盤の接合部(上写真下の4つの十字部)アップ。劣化で盛り上がっています
可能な限り完全復旧割れていたはんだは一度すべて取り除き、新たにはんだと入れ替えることで、可能な限り完全復旧を目指します
耐久性・再作業性に優れた電子基板専用のコーティング処理すべての交換&修復作業が終わったら、耐久性・再作業性に優れた電子基板専用のコーティング処理を行います
基盤をがっちり保護作業前と比べると美観だけでなく、被膜が全体に形成され、基盤をがっちり保護。10年間の長期保証も付きます

現在、作業可能な電子制御ユニットは下記のとおりです。まとめて作業を依頼いただきますと割引が適用されますので、おススメです。当社での長期のリフレッシュ&レストア作業と同時にこのリフレッシュプランはいかがでしょうか?

作業可能な電子制御ユニット
  • ・エンジン
    ・燃料ポンプ
    ・アテーサE-TS
    ・ハイキャス
    ・エアフロ(2個)
    ・パワーウィンドユニット
    ・リヤパワーウインドユニット
    ・メーターユニット

  • アテーサE-TSユニットアテーサE-TSユニット
    HICASユニットHICASユニット
  • リヤパワーウィンドウユニットリヤパワーウィンドウユニット
    純正部品の代替えユニットFPCMについては純正部品の代替えユニット「シルエットECU(3万8,000円)」もご用意しています

※エンジンECUにはアップグレードメニューもございます。お問い合わせください。

作業価格
・リフレッシュメニュー  20,000円~(税抜、送料別)
 ※正常動作確認済みユニットが対象です
・修理メニュー  30,000円~(税抜、送料別)
 ※故障個所があり、修理可能な場合です。

●作業おまとめ割引特典
・2点以上同時のご依頼であれば総額から5%OFF
・3点以上同時のご依頼であれば総額から10%OFFとなります。

※取り外し、取付工賃は別途、ご依頼の部品によって異なります。
※修理内容によっては追加料金が発生する場合があります。
※業者様からのご依頼も可能です。詳細につきましてはお問い合わせください。